自衛隊記念日レセプションにおける菊田大使挨拶
令和8年10月29日
※本稿は英語で行われたスピーチの仮訳です。
ブルネイ国軍司令官ハスザイミ陸軍少将並びにウミシャフィナ夫人、ブルネイ国防省並びに国軍関係者の皆様、関係閣下各位、ご来場の皆様、本日、皆様を心よりお迎えできますことは、私にとってこの上ない光栄であります。
自衛隊は1954年7月1日に創設され、本年で72周年を迎えました。自衛隊の創設を記念する自衛隊記念日は1966年に制定されたものであり、本日、ここブルネイにおいて初となる自衛隊記念日レセプションを開催する運びとなりました。主賓としてご臨席いただいたハスザイミ国軍司令官をはじめ、この歴史的な節目を共にするためにご列席いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
自衛隊は創設以来、日本国憲法のもと、基本方針である専守防衛を一貫して堅持してまいりました。
ここで、自衛隊記念日について少しご紹介させていただきます。自衛隊の創設日は7月1日ですが、自衛隊記念日は11月1日に定められています。なぜ日付が異なるのか、と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。その理由は、自衛隊の重要な任務には、外部からの侵略に対する防衛のみならず、自然災害等に対する災害派遣活動も含まれているからです。日本では、7月から10月にかけては台風や大雨などの自然災害が非常に発生しやすい季節にあたります。そのため、自衛隊が災害時の人命救助活動に集中できるよう、比較的気候が安定する11月1日を自衛隊記念日と定めました。実務の実態に即したこの時期の選択は、人道支援・災害救援に対する自衛隊の揺るぎないコミットメントと、深い使命感を象徴するものであります。
現在、日本とブルネイの防衛協力は、新たな時代を迎えています。本年3月、当館に初代となる専任の防衛駐在官、長谷川猛3等海佐が派遣されたことは、両国の友好関係の歴史における新たな1ページとなりました。防衛駐在官の派遣は、日本がブルネイとの関係を極めて重視していることの明確な証左であり、防衛駐在官の着任があったからこそ、本日、この記念すべきレセプションを初開催することが可能となりました。さらに、昨年12月には、駐フィリピン・ブルネイ大使館付国防武官のスザナ陸軍中佐が、新たに日本を兼轄されたと承知しております。これら双方向における防衛チャンネルの確立は、両国の防衛協力における新たな出発点を象徴するものです。
日本はASEANとの関係を極めて重視しております。インド洋と太平洋の結節点に位置するASEANは、地域協力の不可欠な要であります。日本は、ASEANの中心性及び一体性を一貫して強く支持してまいりました。私たちは、ASEANと緊密に連携し、その取組を強力に後押しすることこそが、地域全体に強靭で安定的、かつ繁栄した安全保障環境を構築するための鍵であると確信しております。日本は、日ASEAN防衛協力イニシアティブである「ビエンチャン・ビジョン2.0」のもと、心と心の協力を重視し、地域における実務協力を引き続き積極的に推進してまいります。
このように重要なASEANという文脈において、その地理的中心に位置し、国の正式名称に「平和の郷」を冠するブルネイは、地域の平和と安定を維持する上で極めて重要な役割を果たしており、ASEANにとっても、また日本にとっても、真にかけがえのないパートナーであります。
日本とブルネイは、2023年の防衛協力・交流覚書の署名以降、防衛政策対話などの枠組を通じて実務的な協力を着実に深めてまいりました。これに加え、自衛隊艦艇寄港時の親善訓練や、「日ASEAN乗艦プログラム」、「日ASEAN WPS(女性・平和・安全保障)協力プロジェクト」、「日ASEANサイバーセキュリティ協力プロジェクト」などの多角的な人的交流は、日ブルネイ双方の信頼関係を深め、相互理解を促進するための強固な基盤となっています。
結びにあたり、本日ここにお集まりいただいた皆様の温かい友情と親交に対し、改めて心から感謝を申し上げます。ご清聴ありがとうございました。トゥリマ・カシ。
ブルネイ国軍司令官ハスザイミ陸軍少将並びにウミシャフィナ夫人、ブルネイ国防省並びに国軍関係者の皆様、関係閣下各位、ご来場の皆様、本日、皆様を心よりお迎えできますことは、私にとってこの上ない光栄であります。
自衛隊は1954年7月1日に創設され、本年で72周年を迎えました。自衛隊の創設を記念する自衛隊記念日は1966年に制定されたものであり、本日、ここブルネイにおいて初となる自衛隊記念日レセプションを開催する運びとなりました。主賓としてご臨席いただいたハスザイミ国軍司令官をはじめ、この歴史的な節目を共にするためにご列席いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
自衛隊は創設以来、日本国憲法のもと、基本方針である専守防衛を一貫して堅持してまいりました。
ここで、自衛隊記念日について少しご紹介させていただきます。自衛隊の創設日は7月1日ですが、自衛隊記念日は11月1日に定められています。なぜ日付が異なるのか、と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。その理由は、自衛隊の重要な任務には、外部からの侵略に対する防衛のみならず、自然災害等に対する災害派遣活動も含まれているからです。日本では、7月から10月にかけては台風や大雨などの自然災害が非常に発生しやすい季節にあたります。そのため、自衛隊が災害時の人命救助活動に集中できるよう、比較的気候が安定する11月1日を自衛隊記念日と定めました。実務の実態に即したこの時期の選択は、人道支援・災害救援に対する自衛隊の揺るぎないコミットメントと、深い使命感を象徴するものであります。
現在、日本とブルネイの防衛協力は、新たな時代を迎えています。本年3月、当館に初代となる専任の防衛駐在官、長谷川猛3等海佐が派遣されたことは、両国の友好関係の歴史における新たな1ページとなりました。防衛駐在官の派遣は、日本がブルネイとの関係を極めて重視していることの明確な証左であり、防衛駐在官の着任があったからこそ、本日、この記念すべきレセプションを初開催することが可能となりました。さらに、昨年12月には、駐フィリピン・ブルネイ大使館付国防武官のスザナ陸軍中佐が、新たに日本を兼轄されたと承知しております。これら双方向における防衛チャンネルの確立は、両国の防衛協力における新たな出発点を象徴するものです。
日本はASEANとの関係を極めて重視しております。インド洋と太平洋の結節点に位置するASEANは、地域協力の不可欠な要であります。日本は、ASEANの中心性及び一体性を一貫して強く支持してまいりました。私たちは、ASEANと緊密に連携し、その取組を強力に後押しすることこそが、地域全体に強靭で安定的、かつ繁栄した安全保障環境を構築するための鍵であると確信しております。日本は、日ASEAN防衛協力イニシアティブである「ビエンチャン・ビジョン2.0」のもと、心と心の協力を重視し、地域における実務協力を引き続き積極的に推進してまいります。
このように重要なASEANという文脈において、その地理的中心に位置し、国の正式名称に「平和の郷」を冠するブルネイは、地域の平和と安定を維持する上で極めて重要な役割を果たしており、ASEANにとっても、また日本にとっても、真にかけがえのないパートナーであります。
日本とブルネイは、2023年の防衛協力・交流覚書の署名以降、防衛政策対話などの枠組を通じて実務的な協力を着実に深めてまいりました。これに加え、自衛隊艦艇寄港時の親善訓練や、「日ASEAN乗艦プログラム」、「日ASEAN WPS(女性・平和・安全保障)協力プロジェクト」、「日ASEANサイバーセキュリティ協力プロジェクト」などの多角的な人的交流は、日ブルネイ双方の信頼関係を深め、相互理解を促進するための強固な基盤となっています。
結びにあたり、本日ここにお集まりいただいた皆様の温かい友情と親交に対し、改めて心から感謝を申し上げます。ご清聴ありがとうございました。トゥリマ・カシ。