天皇誕生日レセプションにおける菊田大使スピーチ

令和8年2月10日
※本稿は英語で行われたスピーチの仮訳です。
 
こんばんは。このレセプションに皆様をお迎えすることができ、大変嬉しく、また光栄に存じます。はじめに、先般、膝の治療を終えられたボルキア国王のご健勝を、心よりお祈り申し上げます。本年は、国王のご生誕80周年という記念すべき年にあたり、さらに来年には在位60周年(ダイヤモンド・ジュビリー)という極めて意義深い機会を迎えられます。これらの重要な節目は、国王の卓越した指導力と、国民に対する揺るぎない献身を物語るものです。
 
日本の国祭日レセプションは天皇陛下の誕生日を祝うものです。天皇陛下は日本の象徴並びに日本国民統合の象徴として、日本国民から深く敬愛され、そして、常に世界の平和を祈っておられます。陛下の誕生日である2月23日は、私達皆にとって特別な日です。なぜならその日は、独立から42周年を迎えるブルネイの独立記念日でもあるのです。皇室・王室間の交流を基盤として、日本とブルネイは、ブルネイの独立以前から今日に至るまで、極めて良好な二国間関係を長年にわたり築いてまいりました。
 
また、昨年10月に開催された日ASEAN首脳会議の際には、就任間もない高市総理とボルキア国王が握手を交わす記憶に残る場面がありました。これは、日本とブルネイとの強固な絆を象徴するものであり、私は、両国の友好関係が今後も一層発展していくことを確信しております。
 
石油・ガス分野、とりわけ液化天然ガス事業における日本とブルネイの伝統的な協力関係は、半世紀以上にわたり続いており、現在もなお両国の経済関係の礎となっています。ブルネイが経済の多角化に取り組む中、私は、従来のエネルギー産業の持続する力強さと、新たな産業の成長の双方を等しく重視するベスト・ミックスの考え方が大切であると考えています。日本は、ブルネイの持続的な発展のために、石油・ガスの川下産業、農林水産業、ICT、サービス業など、従来分野および新分野の双方において、引き続き幅広い協力を行ってまいります。現在、21社の日本企業が友好的なパートナーとしてブルネイで事業を展開し、ブルネイの経済発展に貢献しています。ブルネイの天然ガスからメタノールを生産すること、食品および健康分野にバイオテクノロジーを適用することなどは、そのような取り組みのほんの一例です。本日、この会場に日本企業の活動を紹介するブースも設けておりますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
 
青少年交流や大学間の学術交流をはじめとする人的交流は、両国の友好関係を一層拡大していくための基盤です。香川大学や大阪大学をはじめとする日本の大学と、ブルネイの大学との間の学術協力は、着実に発展を続けています。昨今は、日本の中学生・高校生がブルネイを訪問する教育旅行も増加しています。これは、ブルネイが、豊かなイスラム文化、恵まれた自然環境、英語が通じる環境、卓越したホスピタリティ、そして何よりも平和で安全な国であるという多くの魅力を有しているからであると考えています。
 
更には、昨年10月、ロイヤル・ブルネイ航空が日本航空とのコードシェア便を再開し、両国間の往来がこれまで以上に円滑かつ身近なものとなりました。結果として、ブルネイを訪れる日本人観光客数は前年と比べて2倍以上に増加することが見込まれており、両国の結びつきが一層強まるものと思います。より強くより深い日本とブルネイの関係構築のために肝要な人的交流の促進に引き続き取り組んでまいります。
 
結びにあたり、日本国天皇陛下とブルネイ国王陛下のご健康とご多幸、そして両国の皇室と王室の末永い弥栄を心よりお祈り申し上げます。そして、この機会を祝うべく私共に加わって頂いたゲストの皆様全てに深く感謝申し上げます。本日は、福岡県産のいちごや、静岡県産の抹茶を使用した菓子など、正真正銘の日本の料理やデザートを用意しておりますので、皆様どうぞご賞味ください。レセプションの準備に尽力した大使館職員への感謝の意を表しつつ、皆様にとって実り多く、和やかなひとときとなりますようお祈り申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。
 
ありがとうございました。