天皇誕生日レセプションにおける菊田大使スピーチ
令和7年2月26日
※本稿は英語で行われたスピーチの仮訳です。
こんばんは。このレセプションに皆様をお迎えすることができ、大変嬉しく、また光栄に存じます。特に主賓のイシャム保健大臣には、2021年に続いて再び日本の国祭日レセプションにおいで頂き感謝申し上げます。2021年以前は2018年に日本を訪問し、日本の加藤大臣と保健・医療分野における協力覚書に署名されました。2021年以降は2023年に再び日本を訪問し、武見大臣と会談されました。このように日本と非常に密接な関係にある方を本日主賓としてお迎えすることができ、大変嬉しく思います。
ご存知のとおり、日本の国祭日レセプションは天皇陛下の誕生日を祝うものです。天皇陛下は日本の象徴並びに日本国民統合の象徴として、日本国民から深く敬愛され、常に世界の平和を祈っておられます。陛下の誕生日である2月23日はブルネイの独立記念日でもあります。今宵、天皇陛下の65歳の誕生日とブルネイ独立41周年を共に祝えることを嬉しく思います。
皇室と王室の絆に基づき、日本とブルネイは1984年のブルネイ独立以来、長きにわたり良好な二国間関係を築いてきました。ブルネイ独立のその年に、日本はブルネイとの外交関係を樹立し、大使館を開設しました。それゆえ、昨年は両国の外交関係樹立40周年の節目の年となりました。2023年12月、記念すべき年を目前に控えて国王陛下が日本をご訪問になった際、この節目の年を「日本・ブルネイ交流年」として祝うことが発表されました。
その2024年の3月には、ビラ皇太子殿下とサラ皇太子妃殿下を日本にお迎えする栄誉に浴しました。この機会に、日本とブルネイは二国間関係を戦略的パートナーシップに格上げすることを発表しました。
貿易と投資、特にエネルギー分野は、過去50年間、両国の繁栄の重要な原動力となってきました。同時に、今日においては、いかなる国であれ、困難な環境の中で、気候変動をはじめとする数多くの地球規模の問題に取り組んで行かなければならないことは明らかです。ブルネイも例外ではありません。ブルネイの主要な投資および貿易のパートナーとして、日本はブルネイのエネルギーの移行と経済の多様化を支援しようとしています。現在、21の日本企業が友好的なパートナーとしてブルネイで事業を展開し、ブルネイの経済発展に貢献しています。ブルネイの天然ガスからメタノールを生産すること、食品および健康分野にバイオテクノロジーを適用することなどは、そのような取り組みのほんの一例です。本日、レセプション中にこのホールでこれらの日本企業のブースをいくつかご覧いただけます。
今後、今年4月13日に大阪・関西万博が開幕しますが、日本はブルネイの参加を心から歓迎します。これは、ブルネイのユニークな特徴や魅力を日本や世界中の人々に紹介する貴重な機会となるでしょう。日本は、多くのブルネイの方々を万博にお迎えすることを楽しみにしています。
共に海洋国家である日本とブルネイは、近年、防衛と海上安全保障の協力を着実に深めています。具体的な例として、今月、第2回防衛政策対話が日本の福岡で開催されました。これは、この分野での協力を強化するという共通のコミットメントを強く物語るものです。海洋における法の支配は両国にとって極めて重要であり、それゆえに、私たちは今後もこのような協力を強化していきます。
文化交流と人的交流については、日本大使館は昨年、生け花ワークショップ、初の日本フードフェア、現代日本美術展など、ブルネイで日本の伝統文化と現代文化を紹介するイベントをこれまで以上に多く主催しました。
JENESYS、東南アジア青年の船、文部科学省奨学金などのプログラムには、60人以上の若者が参加しました。さらに、昨年 12 月には、日本とブルネイ両国民の短期滞在ビザ免除期間が 14 日から 30 日に延長されました。これにより、ビジネス、観光、文化、教育の分野での人的交流がさらに促進されることを期待しています。
終わりに当たり、日本国天皇陛下とブルネイ国王陛下のご健康とご多幸、そして両国の皇室と王室の末永い弥栄を心よりお祈り申し上げます。また、この機会を祝うためお集まりいただいたすべてのお客様に深く感謝申し上げます。会場では寿司やイチゴなど本場の日本の食材をご用意しております。どうぞ皆様、楽しいひとときをお過ごしください。
ありがとうございました。
こんばんは。このレセプションに皆様をお迎えすることができ、大変嬉しく、また光栄に存じます。特に主賓のイシャム保健大臣には、2021年に続いて再び日本の国祭日レセプションにおいで頂き感謝申し上げます。2021年以前は2018年に日本を訪問し、日本の加藤大臣と保健・医療分野における協力覚書に署名されました。2021年以降は2023年に再び日本を訪問し、武見大臣と会談されました。このように日本と非常に密接な関係にある方を本日主賓としてお迎えすることができ、大変嬉しく思います。
ご存知のとおり、日本の国祭日レセプションは天皇陛下の誕生日を祝うものです。天皇陛下は日本の象徴並びに日本国民統合の象徴として、日本国民から深く敬愛され、常に世界の平和を祈っておられます。陛下の誕生日である2月23日はブルネイの独立記念日でもあります。今宵、天皇陛下の65歳の誕生日とブルネイ独立41周年を共に祝えることを嬉しく思います。
皇室と王室の絆に基づき、日本とブルネイは1984年のブルネイ独立以来、長きにわたり良好な二国間関係を築いてきました。ブルネイ独立のその年に、日本はブルネイとの外交関係を樹立し、大使館を開設しました。それゆえ、昨年は両国の外交関係樹立40周年の節目の年となりました。2023年12月、記念すべき年を目前に控えて国王陛下が日本をご訪問になった際、この節目の年を「日本・ブルネイ交流年」として祝うことが発表されました。
その2024年の3月には、ビラ皇太子殿下とサラ皇太子妃殿下を日本にお迎えする栄誉に浴しました。この機会に、日本とブルネイは二国間関係を戦略的パートナーシップに格上げすることを発表しました。
貿易と投資、特にエネルギー分野は、過去50年間、両国の繁栄の重要な原動力となってきました。同時に、今日においては、いかなる国であれ、困難な環境の中で、気候変動をはじめとする数多くの地球規模の問題に取り組んで行かなければならないことは明らかです。ブルネイも例外ではありません。ブルネイの主要な投資および貿易のパートナーとして、日本はブルネイのエネルギーの移行と経済の多様化を支援しようとしています。現在、21の日本企業が友好的なパートナーとしてブルネイで事業を展開し、ブルネイの経済発展に貢献しています。ブルネイの天然ガスからメタノールを生産すること、食品および健康分野にバイオテクノロジーを適用することなどは、そのような取り組みのほんの一例です。本日、レセプション中にこのホールでこれらの日本企業のブースをいくつかご覧いただけます。
今後、今年4月13日に大阪・関西万博が開幕しますが、日本はブルネイの参加を心から歓迎します。これは、ブルネイのユニークな特徴や魅力を日本や世界中の人々に紹介する貴重な機会となるでしょう。日本は、多くのブルネイの方々を万博にお迎えすることを楽しみにしています。
共に海洋国家である日本とブルネイは、近年、防衛と海上安全保障の協力を着実に深めています。具体的な例として、今月、第2回防衛政策対話が日本の福岡で開催されました。これは、この分野での協力を強化するという共通のコミットメントを強く物語るものです。海洋における法の支配は両国にとって極めて重要であり、それゆえに、私たちは今後もこのような協力を強化していきます。
文化交流と人的交流については、日本大使館は昨年、生け花ワークショップ、初の日本フードフェア、現代日本美術展など、ブルネイで日本の伝統文化と現代文化を紹介するイベントをこれまで以上に多く主催しました。
JENESYS、東南アジア青年の船、文部科学省奨学金などのプログラムには、60人以上の若者が参加しました。さらに、昨年 12 月には、日本とブルネイ両国民の短期滞在ビザ免除期間が 14 日から 30 日に延長されました。これにより、ビジネス、観光、文化、教育の分野での人的交流がさらに促進されることを期待しています。
終わりに当たり、日本国天皇陛下とブルネイ国王陛下のご健康とご多幸、そして両国の皇室と王室の末永い弥栄を心よりお祈り申し上げます。また、この機会を祝うためお集まりいただいたすべてのお客様に深く感謝申し上げます。会場では寿司やイチゴなど本場の日本の食材をご用意しております。どうぞ皆様、楽しいひとときをお過ごしください。
ありがとうございました。