海上自衛隊「うらが」、「ひらど」がブルネイ海軍「ダルレッサン」と親善訓練を行いました。

令和3年12月27日
海上自衛隊の掃海母艦「うらが」と掃海艦「ひらど」は、27日、ブルネイ周辺海域で、ブルネイ海軍と親善訓練を行いました。訓練後、ムアラ港に寄港した2隻は、前田在ブルネイ日本国特命全権大使による出迎えを受けました。補給を行った2隻は、次の目的地に向け出発しました。
「うらが」「ひらど」は、令和3年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED21:Indo-Pacific and Middle East Deployment21)部隊として、12月12日に日本を出発し、ブルネイ、バングラディッシュ、スリランカ、バーレーン王国および、マレーシアに寄港し、3月31日に日本に帰国する予定です。この派遣は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に資するべく、派遣期間中、各国と共同訓練を行い、海上自衛隊の戦術技量の向上、各国海軍等との連携、相互理解の増進を図り、地域の平和と安定に寄与することを目的として活動を行います。
派遣人員は、派遣部隊指揮官の 野口泰志(のぐち・やすし)1等海佐の下、約200名です。
新型コロナウイルス感染症拡大に鑑み、今回の寄港において、乗員の上陸は行わず、対面式の交流は行いませんでしたが、洋上において実施した親善訓練(Goodwill Exercise)では、両国艦艇の高い練度を礎とした連携を確認、強化すると共に、相互理解の増進を図ることができました。明日、部隊指揮官はカイリル・ブルネイ海軍艦隊司令官とオンライン会談を行う計画です。
今回の海自部隊の寄港では、先の台風22号(Rai)の影響により、計画を変更せざるを得ない状況がたびたび発生しましたが、ブルネイ国防省、海軍はじめ公安当局や外務省の多大な支援と柔軟な対応により、無事に洋上での訓練と航海に不可欠な補給が実現しました。そうしたことから今回の寄港は、両国の信頼関係が強固で揺るぎないものであるということを再確認する機会になりました。
海自艦艇のブルネイへの寄港は2021年6月の練習艦隊の遠洋練習航海(「かしま」、「せとゆき」)以来半年ぶりで本年2度目です。